Plant Environment Designing Program

植物環境デザイニングプログラム

本事業は、文部科学省のキャンパスアジアプログラムのひとつであり、
	日本を始めとしたアジア諸国で現在多くの問題を抱える大都市において
	「植物による環境への貢献」を促すことができる技術に関わる国際的な人材の育成を目的としている。
	日本の卓越した環境関連技術と、参加者の国が抱える環境課題を俯瞰し、
	問題点の把握から対策方法の提案・計画・実施まで対応できる能力を育成する。
	本プログラムでは、都市域における環境園芸デザインプロフェッショナルを育成するために、
	具体的な産業に転換可能なレベルでの応用型の研究を行う「実践型プログラム」を推進し、
	研究成果である「植物による環境への貢献」を通じて、
	人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上を目指している。
	このような応用研究型プログラムを植物デザイニングプログラムとして位置づけ、
	応用研究をマネージできる未来のリーダーの育成を行う。

プログラムの特徴は学生の出身地域をイメージし、日本を含むアジアを中心とした各国の
	「都市部」をフィールドとした実践型研究を展開するところである。
	プログラムではいくつかの都市を取り上げ、タスクフォース型のコンパクトなチームを
	日本人と留学生で編成し、問題解決型の教育研究を実施する。
	各タスクフォースでは、企業や自治体と産業転換のための課題を設定し、
	留学生及び日本人学生と教員が一丸となって具体的なプロジェクトにチャレンジする。

本事業は大きく2系統のプロジェクトに分類できる。
	第1系統は都市型植物工場プロジェクト(閉鎖型、太陽光利用型、街中植物工場)、
	第2系統は都市緑化プロジェクト(コンテナシステム、建物緑化、植物セラピー等)である。
	このような2つの異なる目的を持つプロジェクトを通じて
	『植物を人工環境下で育成する』技術に関する研究教育を実践的に推進し、
	植物環境プロフェッショナルを育成する。

プロジェクトの多くは企業、地方公共団体との連携で進められることと、
	長期インターンシップに参加することで、留学生は日本の企業文化を体感すると同時に、
	関連分野に関わる将来的な人的ネットワークの構築を行うことが可能となる。

学生は「大学院園芸学研究科、大学院工学研究科」に在籍し、プロジェクトを
	「環境健康フィールド科学センターにおいて実践的な教育プログラムとして実施する」ことで、
	従来の研究科の枠にとらわれない多様なプログラムを実施し、
	実践的な技術の応用に耐えられる人材の育成を目指すものである。