妊娠中の野菜摂取が乳児のアトピー性皮膚炎を予防する可能性 〜出生コホート研究における血中・母乳中カロテノイドの解析〜

2023年05月09日

研究・産学連携

千葉大学大学院医学研究院の井上祐三朗特任准教授、予防医学センターの下条直樹特任教授らとカゴメ株式会社による研究グループは、アレルギーハイリスク出生コホート研究において、妊婦および児(臍帯血・1歳)の血液と母乳中のカロテノイド濃度を測定し、カロテノイド濃度の低さが、1歳時のアトピー性皮膚炎の発症と関連することを明らかにしました。この結果は、乳児期のアトピー性皮膚炎の発症に、母や児の野菜・果物の摂取量が関連している可能性を示しています。
本研究成果は、国際医学雑誌 Allergy にて、2023年3月30日オンライン掲載されました。

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    左:乳児期ADの発症メカニズム。右:各カロテノイドが多く含まれる野菜・果物。