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腎臓病進行を抑制する方法を発見 糸球体に現れるデンドリンの核移行抑制が腎臓病進行を遅らせる

掲載日:2023/05/09

 千葉大学大学院医学研究院 淺沼克彦 教授、大学院医学薬学府の博士後期課程大学院生Maulana A. Empitu (研究開始当時)らの研究グループは、腎臓の糸球体足細胞に発現するデンドリンという蛋白質の細胞核への移動を抑制することが、慢性腎臓病の進行を遅らせることを発見しました。
 この成果は、慢性腎臓病の進行を抑制する治療薬の開発につながることが期待されます。
 本研究成果は、科学誌「アメリカ腎臓学会誌(Journal of the American Society of Nephrology)」にて2023年5月3日オンライン公開されました。

230509_asanuma01左:さまざまな腎疾患でポドサイト障害が起き慢性腎臓病が進行していく。 右:ポドサイト障害が起きるとデンドリンはインポーチンと結合してポドサイト障害を促進するが、核移行阻害物質(イベルメクチン)は、デンドリンの核への移動を抑制し腎障害は軽減する。

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