時間の長さの知覚は直前の経験から対比的影響を受ける 実験心理学的手法を用いて確認

2023年06月20日

研究・産学連携

千葉大学文学部4年生の尾田 拓人氏(研究実施当時)と千葉大学大学院人文科学研究院の一川 誠教授は、時間の長さの知覚(時間長知覚)がどのような要因で形成されているかを調査するため、直近の経験が時間長知覚に及ぼす影響について調べました。その結果、時間の長さの知覚には、数百回程度の観察経験は影響しないこと、直前の判断とは逆の判断を行うという非学習的で順応的な判断傾向があることが示されました。
この成果は、人間の知覚系がそれなりに正確な時間の長さの知覚を成立させていることの基礎にある過程に対して、経験が及ぼす影響の解明につながることが期待されます。
本研究成果は、日本視覚学会誌VISIONにて2023年4月20日に公開されました。

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    実験参加者のトレーニング試行によるグループ分け