光渦を照射するだけで微小液滴レーザーを直接印刷! -次世代プリンタブルフォトニクスへの応用に期待-

2023年09月14日

研究・産学連携

 千葉大学分子キラリティー研究センターの尾松孝茂教授、大阪公立大学大学院理学研究科の柚山健一講師らの共同研究グループは、蛍光色素が溶解した高粘度液体(蛍光性インク)の液膜に光渦を照射することで、直径100 μm(マイクロメートル)程度のサイズの揃った液滴を、マイクロメートルスケールの高い位置精度で印刷することに成功しました。さらに、印刷した微小液滴は液滴内部に効率よく蛍光を閉じ込めることができます。その結果、微小液滴がレーザー発振することも明らかにしました。
 これらの印刷技術は、微小液滴レーザーアレイの作製や導電性ナノインク、細胞足場材用バイオインクなどのパターニングを可能にし、次世代プリンタブルフォトニクス/エレクトロニクス技術の確立に繋がることが期待されます。本研究成果は、2023年9月13日(現地時間)にアメリカ化学会の学術誌 ACS Photonics にてオンライン掲載されました。