キャンパスマスタープランとは
大学は、施設や環境を良好に維持しながら、教育・研究・医療の成果をあげ社会貢献を実現していくことが求められていま
す。
キャンパス空間は、キャンパスが計画された時には予想できなかった環境や状況の変化が生じ、不確定な要素に対して柔軟に対
応できることが求められます。しかしながら、さまざまな状況の変化に応じてキャンパス空間の形を変えていくことは、空間的な
無理が生じたり、大学のイメージやキャンパスの調和や美しさを失い、長期にわたる計画的な整備が不可能になることにつながり
ます。
また、大学のキャンパスは、その規模や量の大きさゆえに一度に全部を改修整備できるわけではなく、段階的に実行していくこ
とになります。
そのため、中長期的な大学経営・運営に関わる施設と環境整備計画を意思決定するために必要な戦略的プログラムであるキャン
パスマスタープラン(以下CMP)を策定し、キャンパス空間の計画目標を示す必要があります。
千葉大学キャンパスマスタープラン2011策定にあたっては、千葉大学憲章、千葉大学行動規範、環境方針、中期目標・中
期計画に掲げられた基本理念や計画のもとで実践されるアカデミックプランを支えるため、キャンパス全体の環境整備とその運用
の観点から、20年程度(中期計画3期分程度)の将来を見すえ、教育・研究・医療状況の部分的変化にも対応可能なキャンパス
の骨格となる部分を定めます。
加えて、計画の柔軟性と段階的な整備を反映させた短期的なアクションプランを策定し、この両者の相補的な関係の中でキャン
パス空間を形づくっていきます。