古在豊樹元学長(名誉教授)が令和6年度文化功労者に選ばれました
2024年10月30日
受賞
令和6年度文化功労者に、古在豊樹元学長(名誉教授)が選出されました。
文化功労者の制度は、日本の文化の発展に関し、特に功績が顕著な方々を顕彰するものです。11月5日に都内にて顕彰式が行われます。
古在豊樹元学長(名誉教授)
古在豊樹元学長(名誉教授)は、1977年3月に千葉大学園芸学部助教授として着任後、人工的な閉鎖環境および半閉鎖環境におけるエネルギー・物質収支および植物成長におよぼす物理環境要因の諸影響を解明し、その成果として、省資源型環境調節による植物生産、光独立栄養培養による組織培養苗生産に関する方法論を構築され、生物環境調節、農業環境工学、農業気象学、植物組織培養学分野の発展において多大な貢献をされました。さらに、2005年4月から2008年3月まで千葉大学長として、教育行政と人材育成、社会活動においてもご尽力されました。
受賞および受章一覧
1982年 5月 日本農業気象学会賞
1991年 9月 日本植物工場学会学術賞
1992年 7月 日本生物環境調節学会賞
1997年 4月 日本農学賞・読売農学賞
2002年11月 紫綬褒章
2019年 5月 瑞宝重光章
古在豊樹元学長(名誉教授)のコメント
身に余る栄誉である今回の予期せぬ受賞は、多くの方々のご支援とご指導による学術研究の成果に関するものであり、すべての関係者に感謝いたします。学術研究を通じて可能な限り社会貢献することと、教育と研究と社会貢献を一体化し、多国籍の人材をジェンダーフリーの下で育てることの2点に留意してきました。当初は、日本の施設園芸農家の支援が主でしたが、1985年代半ばからアジアを中心とした世界の省資源、環境保全、地球温暖化抑制、生活の質向上への貢献を意識してきました。とはいえ、未だに道半ばですので、今後も努力を重ねていく所存です。