令和4年度千葉大学卒業式、大学院修了式・学位記授与式 答辞(和訳)

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修了生、保護者の皆様、教職員の皆様、そしてご来賓の皆様、おはようございます。本日はお集まりいただきありがとうございます。中山学長をはじめ、この式典のためにご準備くださった教職員の皆様に深く感謝いたします。

この式典は、ご参加の皆様にとっていくつかの意味があると思います。この式典の持つ意味は、千葉大学の教育理念である「つねに、より高きものをめざして」と「常に向上心を持つ」ということが融和した最高地点にあると私は思います。教職員の皆様にとっては、それぞれの分野で、私たち未熟な学生を先生方の知恵と知識、専門技術によって、次世代を担う有能な人材に育て上げたことを意味するものになると思います。そしてまた、私たち修了生にとって、この式典は、研究室やフィールドでの長年の鬱屈や長時間の討議の正当性を証明するだけでなく、産業界や学術界に向けた自分の能力を確認する場でもあります。これまでの先生方の御指導のもと、私たち学生を信頼し、送り出してくれる母校千葉大学に、心から感謝しています。また、COVID-19のパンデミックという現実にあって、研究遂行が困難な時期に研究を行うことは、学生にとっても先生方にとってもかつてない困難な経験でした。この経験は特別な達成感を与えてくれました。

私自身、7年以上日本で学びました。看護学研究科で学んだ知識を吸収するだけでなく、言葉や文化の壁を乗り越えるという豊かな経験をさせていただきました。そして、私たち留学生を歓迎し、辛抱強く受け入れてくれる日本社会に、すべての留学生を代表して、感謝の気持ちを表したいと思います。様々な学問や課外活動を通じて、私たちは何人かの友人や知人を作り、グローバルな環境で意見を交換しました。この経験は、私たちを知的に向上させただけでなく、それぞれの地域社会で有意義に貢献できる人間に変えてくれたと思っています。

最後になりますが、すべての教職員の皆様へのメッセージとして、私たちは学生として、先生方が親身になって私たちを導いてくださったことに一生、恩を感じ続けると思います。失敗することに怯えない環境で、これまで常に情熱を傾けてきたアイデアをさらに追求し続けることに対して恩を感じるのです。失敗が続いたとき、「失敗は成功の元という言葉があるように、挫折から学ぶことがある」のだと、私の指導教授が励ましてくれたことをいつも思い出します。先生方の御指導の下で過ごした時間は、私たち修了生のこれからの考え方を永遠に形作っていくことと思います。

また、同じ時期に修了する修了生へのメッセージとして、今日で勉強が終わるのではなく、この素晴らしい大学の門をくぐった瞬間から始まっている「継続的な自己研鑽」のプロセスを歩んでいこうことです。私たち修了生全員が、千葉大学の名声に恥じないよう、今後とも取り組んでまいります。

お時間をいただきありがとうございました。皆さんの私生活や御専門の活動が、輝かしい将来となるよう祈っています。

令和4年 9月28日
令和4年度卒業生・修了生代表
大学院看護学研究科
NYAMADZAWO Amos Tinashe
(ニャマザオ・アモス・ティナシェ)