令和5年度千葉大学卒業式、大学院修了式・学位記授与式 答辞

  • 修了生答辞

本日、私たちの学び舎である大学での貴重な時間と努力が報われ、修了生としての誇りと感謝の気持ちを胸に、この場に立つことができたことに深い感慨を覚えております。まず、中山俊憲学長をはじめ、ご指導をいただいた諸先生方、教職員の皆様には、私たち学生の成長と学びを支えていただきましたことに感謝申し上げます。また、このように盛大な修了式・学位記授与式を開催していただきましたことに対し、心より厚く御礼申し上げます。

私はこれまで、食料消費の問題を経済の視点から研究してまいりました。経済というテーマは常に私たちの関心事であり、新しい課題に挑戦するための道を提供してきました。世界中で経済は連動し、協力と競争の中で成り立っています。一方で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によって、経済の安定性は揺らぎました。産業の変革やグローバルな連携の重要性が再評価される中で、私たちは持続可能な成長を実現し、社会全体の福祉向上に貢献する方法を模索する必要があります。

新型コロナウイルスという未曾有の出来事は、私たちの生活や社会に大きな影響を及ぼしました。医療従事者の皆様の奮闘や科学技術の進歩によって、この状況への対処が進められていますが、社会的な課題や健康への影響も深刻です。私たち博士課程修了生は、学術的な知識と倫理的な視点を持ちながら、これからの未来に向けて、危機管理や公衆衛生に関する研究と実践を通じて、より強靭な社会の構築に貢献できると信じています。

さらに、デジタル技術の進化が私たちの生活に革命をもたらし、新たな可能性を切り拓いています。AI(人工知能)やデータサイエンスの分野での発展は、医療診断やビジネス分析など幅広い領域での応用が期待されています。これにより、私たちは効率的な社会の実現に向けて貢献できます。

また、環境問題や持続可能なエネルギーへの関心も高まっており、私たちは地球環境の保護と再生可能エネルギーの開発に向けて研究を進めることで、未来の世代に美しい環境を残す一助となれるでしょう。

これらのテーマが今後の私たちの活動や研究に影響を与えることは間違いありません。博士課程を修了することで手に入れた知識とスキルを活かし、様々な分野で問題解決に取り組む使命感を胸に、社会の発展と人々の幸福に向けて努力していきたいと考えています。

最後になりますが、私たちを支えてくださった諸先生方、千葉大学の教職員の皆様方、学び励まし合ってきた院生の皆様、いつも温かく見守ってくれた家族の皆様、そして関係する全ての皆様に、心より御礼申し上げます。皆様のお力添えなしには、私たちの成長はあり得ませんでした。これからの道も険しいかもしれませんが、私たちは誇りを持って前進し、社会に貢献する使命を果たしていく覚悟があります。皆様にとっても明るい未来が訪れることと、そして千葉大学のさらなる発展を心から祈念いたしまして、答辞とさせていただきます。

令和5年9月28日
博士後期課程修了生代表
園芸学研究科 環境園芸学専攻
田 宇