令和5年度千葉大学入学式 入学生宣誓
暖かい日差しに包まれ、春の花々が命を芽吹き始めました。この度は私たち新入生のために入学式を盛大に挙行して頂き、誠にありがとうございます。歴史と伝統あるこの千葉大学に無事入学できることを心から嬉しく思い、誇りに感じています。これから始まる大学生活に胸いっぱいの希望と少しの不安を抱えながらも、夢への第一歩を踏み出すことができてさらに気の引き締まる思いです。
この場に集う2,427人の新入生は、専攻する分野は違えど、夢の実現に向けて教養を身につけ成長しようとする意欲と高い目標を同じくする仲間です。最高の指導をしてくださる教授方のもと、この仲間たちと切磋琢磨して過ごす4年もしくは6年の大学生活はかけがえのない生涯の宝物となり、また未来への糧となるでしょう。
さて、2020年より続いたコロナ禍も漸く終息の兆しが見え始め、先月にはマスクの着用に関しても、個人の判断を基本とする方針が出されました。しかしながら社会情勢は依然として不安定で、先の見えない状況はまだまだ続くように思われます。そのような状況下でも、徐々に規制が緩和されていくことで社会の変動はその勢いを増し、私たちには勉学のみならず社会生活の様々な場面においても、コロナ禍以上に主体性が求められることでしょう。目まぐるしく変化する現代社会において主体性をもって生きていくためには、専門的な知識や技術だけでなく、ものごとを多角的に捉える幅広い視野と、堅牢な障壁を打ち破る問題解決能力が必要です。これらの力を養うために、コロナ禍で過ごした3年間で培い蓄えた経験に加えて、総合大学である千葉大学の多様性を活かして学部学科を越えた確固たる普遍的教養を身につけ、国際的に活躍出来る人材となることを目指し、努力を積み重ねていく所存です。
新入生一同、「つねに、より高きものをめざして」日々の努力を怠ることなく精進し、輝かしい未来に向かって、成長し続けることをここに誓います。
令和5年4月5日
新入生代表 医学部 鮎川瑞生