千葉大学墨田サテライトキャンパス 開設 ~工学部100周年、生活の全てをシミュレートできるデザイン教育・研究の新拠点~

2021年03月12日

大学からのお知らせ

千葉大学は、工学部100周年を機に、教育・研究のさらなる発展をめざして、「千葉大学墨田サテライトキャンパス」を、令和3年4⽉1⽇(⽊)、東京都墨田区に開設します。

  • キャンパス外観(北側)

  • キャンパス入口(1階東側 曳舟たから通り)

デザイン教育・研究の分野を超えた発展へ

1921年に設置された東京高等工芸学校を礎とする千葉大学工学部は、技術と人間生活の接点を担う分野で、多くの人材を輩出してきました。工学部100周年を機に、これまでの、デザイン、建築、イメージングに、ランドスケープ(園芸学)や予防医学などの分野も加え、ものづくりのまちである墨田区で、工学から全学へと教育・研究を拡張するキャンパスを開設します。

すみだ中小企業センターを改修し最先端施設に

平成29年3月に墨田区と千葉大学は包括的連携に関する協定書を締結し、墨田区へのキャンパス開設を準備してきました。墨田サテライトキャンパスは、技術開発支援やものづくり研究など、地元企業の経営・技術支援の拠点であったすみだ中小企業センターを改修し、その施設を千葉大学が賃借する形で開設します。大型施設の自治体からの借用は、千葉大学では初めての試みです。
本キャンパスは、建物全体が実証実験空間となり、未来の生活をシミュレートすることができます。地下1階から地上2階は地域に開放するエリアとなり、地域の方々が大学の取組を身近に感じることのできる環境を構築するとともに、地上3階から5階の大学専用エリアではクリエイティブな教育研究を展開します。

  • イノベーションアトリエ(4階西側)

デザイン教育・研究の新拠点を設置

本キャンパスの開設と同時に、全学共同利用教育研究施設「デザイン・リサーチ・インスティテュート(略称dri)」を新たに学内に設置します。driでは、下記3点を強化ポイントとし、分野横断的デザイン教育・研究を強力に展開します。
(1)エンジニアリングの新たな展開に対応した実習授業の充実 -クロスアポイントメントシステムによる多様な高度実務家教員の採用-
(2)リアルとバーチャルの統合による体系的教育 -高天井・大空間を活かした実物大の総合的プロトタイピング-
(3)地元の具体的事例に触れ実践的な創造性を涵養 -社会の課題解決の実践と教育・研究が隣接した環境-
driは千葉大学のデザイン分野の総合的教育・研究拠点として、上記のほかにも海外学生短期受入プログラムの実施、地元企業の研究開発パートナーとしての支援等を展開していきます。