高校生向け物理講習会「君も物理チャレンジを!2022」を開催

2022年06月13日

大学からのお知らせ

千葉大学先進科学センターは、千葉市科学館とNPO法人物理オリンピック日本委員会(JPhO)と共催し、高校生向け物理講習会「君も物理チャレンジを!2022」を、4月29日、5月1日、15日および29日の4日間、対面にて開催しました。

  • 千葉市科学館での実験指導

  • 理論問題の解説と演示実験

  • 習熟度別の理論問題(力学)解説

参加生徒は、中学2年から高校3年まで合わせて15名。千葉県のみならず東京都、茨城県、静岡県からの参加もありました。
1日目は、千葉市科学館を会場に、JPhOの近藤泰洋先生(元東北大学教授)、末元徹先生(東京大学名誉教授)、および千葉大学教員により、2つのテーマのもと実験指導がなされました。テーマ「重力加速度を測ってみよう」では、参加生徒たちが実験方法を考え、準備された材料・機器から必要なものを選んで実験を行いました。落下距離と速さの関係を利用した方法、単振り子を利用した方法、フックの法則を利用した方法がみられました。テーマ「半導体の導電性と発光の関係」ではLEDの光を回折格子を用いて波長測定して求めた光子のエネルギーと、電流・電圧特性曲線から得られるバンドギャップのエネルギーを比較することで、LEDに代表される半導体について理解を深めるという内容でした。参加生徒にとっては未学習の内容でしたが、実験装置を試行錯誤しつつ組み立てて測定を行いました。実験後に、いずれかのテーマについてレポートを作成・提出させ、2日目午前にレポート返却と合わせて、レポートのまとめ方・書き方のポイントや極意などについて指導が行われました。

2日目午後は力学の第1チャレンジ理論問題(過去問)の解説を2クラスに分けて行いました。3日目、4日目は千葉大学理学部を会場に、電磁気学、熱・波動、原子物理学の内容に関して理論問題演習や演示実験を通して学習しました。参加生徒たちは、皆物理に関する興味・関心が高く、長時間にわたる授業を真剣な態度で受けていました。

千葉大学は「物理チャレンジ」の成績優秀者に、先進科学プログラム(飛び入学)の筆記試験免除を行っています。今後もこの講習会を継続的に開催する予定です。