新入生の皆さんへ 留学に関する学長からのメッセージ

2020年04月20日

大学からのお知らせ

 千葉大学では、グローバル人材育成プラン "ENGINE"を始動し、2020年度入学者から、学部・大学院生の全員留学を目指しています。
新入生の皆さんは、在学中にどのような留学をするか、入学手続き等の際に皆さんに配布された「海外留学ガイドブック2020」などを見ながら、それぞれ思いを巡らせていることと思います。

 しかし、今、千葉大学が皆さんにお願いしたいのは、海外渡航を自粛することです。

 お知らせしているように、千葉大学は本年度の授業開始を5月7日とし、7月末までは対面の授業を行わずメディア授業(インターネットを使った遠隔授業)を提供するとともに、少なくとも第3ターム(9月末)までは全ての留学プログラムの実施を中止することを決定しました。
これは、可能な限り人との接触や移動の機会を減らすことで、世界の脅威となっている新型コロナウイルス感染症のこれ以上の感染拡大を防ぐため、そして何より皆さんの、そして皆さんの大切な人の生命を守るためです。

 今は、日本政府による要請を守り、日本で、自宅で、留学の準備をする期間としてください。
今のうちに語学学習に取り組み、語学力を伸ばす。留学したい国の歴史や文化、留学で学びたい分野の知識を増やすために本を読む。留学先で何を聞かれても堂々と説明できるよう、自分の国について外国語でも説明できるようにしておく。
この他にも留学前にできることは多くあり、事前の準備や学修が留学中の学びをさらに豊かなものにするのです。

 「全員留学」の取組みにより千葉大学が目指すのは、グローバル社会の未来を切り開くことができる人材を育てることです。
留学により自分の生まれ育った国や地域と異なる文化や環境に身を置くことは、間違いなく得難い経験です。皆さんは留学という経験を通して、多くのことに気付き、新たな知識や体験、出会いを得て、さらに成長し、社会に幅広く貢献するための資質を備えていくでしょう。
それが可能となる日は、いずれまたやってくるはずです。
ですから、今はその日に備える学びの機会と捉え、グローバル人材への第一歩として、世界で起きていることに目を向け、留学の目的を考える時間を持ってください。

 皆さんが夢を実現させるための土台作りを、千葉大学は全力で支援します。