光触媒でCO2を燃料化する仕組みの謎を解明!~表面酸素欠陥とニッケルとの役割連携が鍵~
2023年01月27日
研究・産学連携
千葉大学大学院融合理工学府博士後期課程2年の原 慶輔氏、博士前期課程2年の平山瑠海子氏、大学院理学研究院の二木かおり助教、泉 康雄教授らの研究グループは、酸化ジルコニウム(ZrO2)とニッケル(Ni)からなる光触媒を用いたCO2光還元反応の機構を検討しました。
その結果、ZrO2表面で酸素原子を失ったサイト(以下□と表す)が二酸化炭素(CO2)を捕らえ、紫外可視光の力で一酸化炭素(CO)に変え、COをNiに受け渡してメタン(CH4)を生成することを明らかにしました。この結果を基に、新たなカーボンニュートラルサイクルが実用化され、持続可能社会につながることが期待されます。
本研究成果は、2023年1月19日に、米国化学会The Journal of Physical Chemistry C誌にて電子出版され、2023年2月2日号(2023年4号)の表紙にも掲載されます。
本研究で解明された、ZrO2とNiを複合させた光触媒でCO2からメタンへと光燃料化される推定反応経路。