抗体検査で小中学生の新型コロナウイルス感染状況を明らかに 2022年度に感染者が急増したが、感染に気づいていないことが多い
2025年02月06日
研究・産学連携
千葉大学予防医学センターの山本緑講師、櫻井健一教授らの研究チームは、千葉大学教育学部附属小学校の子どもたちとその卒業生から提供された血液を用いて、2020年度から2022年度の3回にわたり、新型コロナウイルスの感染状況を調べました。その結果、オミクロン株が主流となった2022年度に感染者が急増したものの、感染に気づいていないケースが多いことがわかりました。また、学年が低いことや他の子と遊ぶことが、感染が多くなる要因となる傾向がありました。
小学校およびその子どもと保護者の3年間にわたる協力により、子どもたちの新型コロナウイルスの感染状況や要因を明らかにすることができました。この成果は今後の感染対策にもつながることが期待されます。
本研究成果は、2024年12月21日に、学術誌Journal of Epidemiologyの電子版で公開されました。
-
図1 日本全国、千葉県、研究参加者の感染者の推移(報告数)