前立腺がんにおけるアミノ酸トランスポーター4F2hcの機能を解明 新たな腫瘍マーカーとして期待

2021年06月02日

研究・産学連携

千葉大学大学院医学研究院泌尿器科学 市川智彦 教授、坂本信一 講師、腫瘍病理学 池原譲 教授、メイフーラン メイメイティ 特任研究員、分子腫瘍学 金田篤志 教授、薬理学 安西尚彦 教授らの研究グループは、アミノ酸を運ぶ役割を持つタンパク質(アミノ酸トランスポーター)である4F2抗原重鎖(4F2hc)が前立腺においてがんに特異的に発現し、がんの転移や再発に関わることを解明しました。
本研究成果により、4F2hcが前立腺がんの早期発見に役立つ新しい腫瘍マーカーならびに治療標的となり、新規治療法の確立につながる可能性が期待されます。
この研究成果は、科学誌Scientific Reportsに2021年6月1日にオンライン公開されました。

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    LAT1-4F2hcの模式図。がん細胞の中に必須アミノ酸を運ぶ役割をしている