目のつらいかゆみに関わるタンパク質を同定-目のアレルギーの新たな治療薬開発に期待-

2022年10月25日

研究・産学連携

千葉大学大学院医学研究院 免疫発生学の研究グループ(中山俊憲学長、平原潔教授ら)は、順天堂大学医学部附属浦安病院眼科 海老原伸行教授らとともに、重症慢性アレルギー性結膜炎の目のかゆみのメカニズムを明らかにしました。
この研究成果は、国際医学雑誌「Immunity」誌オンライン(米国東部時間10月21日午前11時付)に掲載されました。

【本研究成果のポイント】
1 目のつらいかゆみはアレルギー性結膜炎に必ず発生する症状です。しかし、目のかゆみの仕組みについては不明な点が多く、薬が効きにくいことが臨床上の大きな問題です。
2 本研究では、炎症を引き起こすIL-33というタンパク質が免疫細胞を刺激し、かゆみ誘導物質(CGRP)の分泌を促すことによって、目のかゆみが引き起こされることを明らかにしました。
3 将来的にはIL-33やかゆみ誘導物質(CGRP)をターゲットにした治療に応用されることが期待されます。

  • 本研究成果の概要