「⾜元で起きる進化」の波及効果―たった1種の形態進化が植物群集の多様性を変える―

2022年09月30日

研究・産学連携

千葉⼤学⼤学院園芸学研究院 深野祐也准教授、東京都⽴⼤学⼤学院理学研究科 ⽴⽊佑弥助教、東北⼤学⼤学院/IGB-Berlin 笠⽥実学振特別研究員、東京⼤学⼤学院農学⽣命科学研究科 内⽥圭助教の共同研究グループは、たった1種の植物の形態進化が、植物群集全体の多様性にまで影響しうることを野外移植実験で⽰しました。この成果は、⽣物の急速な進化が、その⽣物がいる⽣物群集や多様性にまで波及することを野外環境で明らかにした初めての成果です。
本研究成果は英国王⽴協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)で2022年9⽉28⽇(英国夏時間)に電⼦出版されました。

  • オヒシバが直立することで、優占種メヒシバの被度が低下し(A)、このことで草地の他の種が排除されず多様性が高くなる(B)。
    逆に、匍匐型オヒシバではメヒシバの被度が増え、競争排除が起こり、多様性が低くなる。