全般不安症と社交不安症を区別する脳内ネットワークを新たに発見~安静時fMRIデータを用い、両疾患の違いを解明~
2024年11月05日
研究・産学連携
千葉大学子どものこころの発達教育研究センターの長野智美特任研究員、平野好幸教授、清水栄司センター長らの研究グループは、fMRI注1)を用いて全般不安症と社交不安症における安静時脳機能ネットワーク注2)の解析を行い、両疾患は右側坐核と右視床のネットワークで区別できることを明らかにしました。本研究成果により、全般不安症と社交不安症の病態理解を深めるとともに、将来的な鑑別診断の精度向上や新たな治療法の開発に貢献することが期待されます。
本研究成果は、2024年8月28日(現地時間)に国際学術誌Brain Connectivityにオンライン公開されました。
注1)fMRI:機能的磁気共鳴画像法 (functional Magnetic Resonance Imaging)。脳の活動を血流の変化によって可視化する脳機能イメージング技術のこと。
注2)安静時脳機能ネットワーク:特定の作業を行っていないときに脳内で自発的に同期して活動する脳領域間の結びつき。