千葉大学先進学術賞 授賞式及び受賞者による研究発表が行われました
2022年11月07日
研究・産学連携
2022年度千葉大学先進学術賞は、5名の受賞者を決定し、2022年10月13日(木)に授賞式を行い、中山俊憲学長から受賞者に表彰状が授与されました。また、同日に受賞者による研究発表が行われました。
【2022年度受賞者】
教育学部 泉 賢太郎 准教授
研究テーマ:顕生代を通じた地球環境と生物の変遷、及びそれらの相互作用
Earth history, biotic history, and their interactions throughout the Phanerozoic
大学院理学研究院 前田 昌也 准教授
研究テーマ:非線形分散型方程式に対するソリトン解の漸近安定性の研究
Research on asymptotic stability of solitary waves for nonlinear Schrödinger equations
大学院理学研究院 高橋 佑磨 准教授
研究テーマ:種内多様性の進化とその生態的機能
Evolution and ecological functions of diversity within species
統合情報センター 石山 智明 准教授
研究テーマ:大規模高精度シミュレーションによる宇宙天体形成史の研究
Studying structure formation and evolution of the Universe by large and high precision numericalsimulations
国際高等研究基幹 倉島 洋介 准教授
研究テーマ:粘膜修復・保護システムの解明
Elucidation of Mucosal Defense System
【2022年度千葉大学先進学術賞】
千葉大学先進学術賞は、次代を担う若手研究者の自立を促し、独創性の高い学術研究の発信に貢献するため、萌芽的な研究あるいは、独創的視点に立った研究等、高い研究能力を示した若手研究者個人を表彰するとともに当該個人に対し研究費の支援を行っています。
2022年度の授与にあたっては、各部局長に推薦依頼を行い、推薦のあった候補者14名について学術研究・イノベーション推進機構研究支援・推進会議における審査を経て、受賞適格者を学長へ報告し、5名の受賞者を決定しました。
※過去の受賞者については、こちら(千葉大学先進学術賞)からご覧ください。
(https://www.chiba-u.ac.jp/research-collab/frontier/index.html)
【受賞のコメント】
教育学部 泉 賢太郎 准教授
「この度は千葉大学先進学術賞をいただき、大変光栄に存じます。これまでの研究活動に携わってくださった方々、サポートしてくださった方々に御礼を申し上げます。千葉大学に着任してゼロから研究環境を立ち上げ、順調な事ばかりではなく現在もまだまだ道半ばではありますが、地球生命科学ならではの学際性を重視しつつ、今後も千葉大学から独創的かつ世界的な研究を進めてまいりたいと思います。」
大学院理学研究院 前田 昌也 准教授
「この度は千葉大学先進学術賞を授与していただきありがとうございます。ソリトンは非線形分散型方程式の中でも最も魅力的な解の一つで大学院生の頃から研究を続けています。今後もソリトンの謎の解明に貢献できるよう努力を続けていきたいと思います。」
大学院理学研究院 高橋 佑磨 准教授
「私は、生物の遺伝的な多様性や個性が集団の機能に与える影響に着目した研究に取り組んでいます。現在行っている研究テーマはすべて本学赴任後に開始したものです。この中で、多様性が集団の進化を促したり、進化を抑制したり、集団の栄枯盛衰を決めることが明らかになってきました。一緒に研究を進めてくれた学生に感謝いたします。今回の受賞をきっかけに、学内での部局を超えた共同研究にも力を入れていきたいと思っています。」
統合情報センター 石山 智明 准教授
「このたびは千葉大学先進学術賞を授与いただき、誠にありがとうございます。
今後も、スーパーコンピュータを駆使した大規模なシミュレーションと、最新の宇宙の観測を両輪として、世界最先端の研究に取り組んでまいりたいと思います。」
国際高等研究基幹 倉島 洋介 准教授
「この度は千葉大学先進学術賞に選出いただき、誠に光栄に存じます。私はこれまで腸の粘膜組織の特殊な免疫機構についての研究に従事してきました。
2016年末に千葉大学へ赴任後は、炎症性腸疾患やアレルギー疾患において、腸と他の臓器の連動機構に着目して、粘膜組織の保護や炎症からの修復機序など、よりダイナミックな粘膜免疫の全体像の理解を目的とした研究を展開してきました。
共同研究者やラボメンバーに感謝し、社会に貢献できるような成果を生み出していきたいと思っています。」