白金(プラチナ)電極の粗面化や溶出を抑制する新しい手法を発見
〜活性と耐久性を両立する電極触媒開発に期待〜

2024年03月22日

研究・産学連携

 千葉大学大学院融合理工学府博士後期課程学生の久米田友明氏(研究当時、現所属:物質・材料研究機構)、同大学大学院工学研究院の中村将志 教授、星永宏 教授、高輝度光科学研究センターの坂田修身 常務理事らの研究チームは、これまで考慮されてこなかった電解液中のイオンが白金(Pt: プラチナ)電極表面の粗面化や溶出に影響を及ぼすことを明らかにしました。
 白金は、燃料電池や水電解に用いられる重要な電極触媒です。本研究で得られた知見を応用することにより、白金の反応活性の向上や、燃料電池の耐久性・コスト削減につながることが期待されます。

 本研究成果は、2024年3月20日に、米国化学会誌 Journal of the American Chemical Society オンライン版に掲載されました。

  • 白金表面原子の溶出過程