疾患を引き起こすゲノム状態を「地図化」
-エピゲノムビッグデータの解析インフラを創出-

2024年05月16日

研究・産学連携

 熊本大学生命資源研究・支援センターの鄒 兆南助教、沖 真弥教授を中心とする研究グループは、千葉大学国際高等研究基幹・大学院医学研究院の大田達郎准教授との共同研究により、エピゲノム統合データベースChIP-Atlas(https://chip-atlas.org)のメジャーアップデートを行い、ゲノムの三次元構造・疾患感受性ゲノム変異などの注釈づけ情報を統合し、遺伝子発現制御に関わるエピゲノム状態の変容を検出する比較解析ツールを実装しました。これにより、ChIP-Atlasは世界最大規模のデータ数を誇るエピゲノム情報インフラへと進化し、遺伝性疾患の発症メカニズムや薬物作用機序の解明、細胞分化転換の効率化などへの応用が期待されます。

 本研究の成果は、グリニッジ標準時間2024年5月16日に英国オックスフォード大学出版局(Oxford University Press)が発刊する学術誌『Nucleic Acids Research』(オンライン版)に掲載されました。

  • ChIP-Atlasの公開データ