芽生えの段階でのリンゴ果実特性の予測精度が向上!〜ゲノム情報の統合で過去に取得したデータも利用可能に〜

2024年07月08日

研究・産学連携

 千葉大学国際高等研究基幹の南川舞准教授は、農研機構果樹茶業研究部門の國久美由紀上級研究員らの研究グループ、東京大学大学院農学生命科学研究科の岩田洋佳教授らの研究グループとの共同研究により、異なるゲノム解析システムから取得されたゲノム網羅的なDNAの違いのデータを統合する技術を開発しました。本技術により、過去に取得したデータも活用できるようになり、芽生えの段階におけるリンゴの多くの果実特性の予測精度が向上しました。さらに、糖度や食感のようないくつかの果実特性については、近親交配の程度の情報も考慮することで、予測のさらなる高精度化が可能であることを示しました。
 この成果により、消費者や生産者の多様なニーズに的確に対応するリンゴの品種改良の高度化・効率化につながることが期待されます。
 本研究成果は、2024年7月8日に、学術誌Horticulture Researchでオンライン公開されました。

  • 異なるデータ・モデルを用いた場合のゲノミック予測(GP)精度比較