フロー体験中の時間の歪みの発生やその方向を決める要因を特定 ゲームプレー中の「ゾーンに入る」体験と時間の歪みの程度についての分析から確認
2025年01月27日
研究・産学連携
千葉大学文学部(研究当時)の高橋紀香氏と同大学大学院人文科学研究院の一川誠教授は、実験参加者がタイピングゲームのプレー中にしばしばフローを体験する(ゾーンに入る)ことを利用し、フロー体験中の主観的時間の歪みがどのような要因によって変動するのか調べる実験を行いました。その結果、課題に極度に集中するほど主観的時間の歪みが大きくなること、課題目標に向かえていない感覚や課題に対するコントロールができていない感覚が強いほど主観的時間は実際より短く感じやすく、気力が充実するほど主観的時間は長く感じやすくなることを見出しました。
この結果により、フローを感じるほど楽しく過ごす時間を伸ばす方法の確立につながることが期待されます。
本研究成果は、2025年1月31日に日本感性工学会出版の国際誌International Journal of Affective Engineeringにて公開されます。