細胞分化におけるポリコム複合体の役割を解明-PRC1.1は細胞分化時に起こる転写抑制状態の形成に重要-

2021年09月09日

研究・産学連携

理化学研究所生命医科学研究センター免疫器官形成研究チームの古関明彦チームリーダー(千葉大学大学院医学研究院細胞分子医学教室教授)、椙下紘貴特別研究員(研究当時、千葉大学大学院医学研究院細胞分子医学教室大学院生)らの国際共同研究グループは、エピジェネティクス因子の「ポリコム複合体」の一つである「PRC1.1」が細胞分化時における転写抑制に重要であることを発見しました。
本研究成果は、ES細胞やiPS細胞において細胞分化のコントロールが必要な再生医療やがん・疾患などの理解につながり、治療法開発の基礎的知見になると期待できます。
本研究は、オンライン科学雑誌『Nature Communications』(9月9日付)に掲載されました。

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    本研究で明らかにしたポリコム複合体PRC1.1による転写抑制状態形成の概要