前立腺がんにおけるアミノ酸トランスポーターLAT3の役割を解明 男性ホルモンによる栄養調節が、がんの進行に関与

2021年07月12日

研究・産学連携

 千葉大学大学院医学研究院泌尿器科学 市川智彦 教授、坂本信一 講師、梨井隼菱 医員、分子腫瘍学 金田篤志 教授、腫瘍病理学 池原譲 教授、薬理学 安西尚彦 教授らの研究グループは、アミノ酸を運ぶ役割を持つタンパク質(アミノ酸トランスポーター)であるLAT3が、前立腺がんの進行に密接に関与するアンドロゲン受容体(AR)によってその発現量が制御され、がんの進行や転移に関わることを解明しました。
前立腺がんの進行メカニズムの一端が明らかになったことにより、LAT3が前立腺がんの早期発見や新たな治療の標的となる可能性が示されました。
この研究成果は、Cancer Science誌に2021年7月8日にオンライン公開されました。

  • 前立腺がんにおけるアミノ酸トランスポーターLAT3の模式図。男性ホルモン(アンドロゲン)の刺激でがんの進行に関わる。