世界初!非接触型環境センサでこころの状態を推定することに成功

2021年04月13日

研究・産学連携

千葉大学大学院工学研究院の小室信喜准教授と平井経太准教授は、人文科学研究院の一川誠教授(山口大学時間学研究所客員教授)とともに、室内の温度やにおい、音などの人間の知覚に関わる室内環境のデータを取得するセンサネットワークシステムを開発し、取得したデータからその環境内にいる人間のこころの状態(心的状態)を推定するシステムを開発しました。
その結果、環境データのみを用いて個人のストレスや覚醒度、疲労度、快適度の状態を80パーセント以上の高い精度で推定することに成功しました。
本成果は、どの環境データが心的状態にどの程度影響を与えるか分析できるため、ストレスの少ない環境の設計や評価に幅広く応用できることが期待されます。
本研究成果は、国際科学誌Scientific Reportsに掲載されました。

  • 非接触型環境センサ.png

    本研究成果であるセンサネットワークシステムの仕組み。環境データのみを用いて個人の心的状態を推定することができる。