家庭用ゲーム機のフィットネスゲームで慢性的な腰痛が改善 痛みだけでなく心理的因子の改善効果が判明

2021年06月07日

研究・産学連携

 千葉大学大学院医学研究院整形外科学の研究グループ(独立行政法人国立病院機構 下志津病院 整形外科 佐藤崇司医師(研究当時:千葉大学医学部附属病院整形外科医員)、未来医療教育研究機構 清水啓介特任助教、医学研究院整形外科学 大鳥精司教授ら)は、既存の治療方法が効きにくい慢性腰痛症の患者さんへの運動療法として、Nintendo Switch『リングフィットアドベンチャー』を実施することで腰痛や臀部痛の軽減、痛みに対する自己効力感が向上することを明らかにしました。
難治とされる慢性腰痛症に対し、医療機関の治療のみではなく、『リングフィットアドベンチャー』を用いて専門家がいなくても腰痛や健康の自己管理ができることが本研究で示された最大の利点です。
本研究成果は学術誌Games for Health Journalに掲載されました。

  • 介入前後における疼痛および心理スコアの変化。腰痛、臀部痛、自己効力感において介入群で有意な改善が認められた