世界初 キラル超原子価臭素化合物の開発に成功!-不斉有機触媒の設計に新たな可能性-

2021年12月07日

研究・産学連携

 千葉大学大学院工学研究院・千葉大学分子キラリティー研究センターの吉田泰志 助教らの研究グループは、キラル超原子価臭素化合物の開発とその不斉有機触媒としての応用に成功しました。
このことにより、従来困難であったハロゲン結合を活性化力とするルイス酸触媒による高立体選択的合成が達成され、より自由度の高い触媒設計が可能となったことから幅広い基質の活性化による新規反応達成が見込まれます。本触媒は安価で低毒性であることから、今後、医薬品原料の効率的な合成を可能にすると期待されます。
本研究成果は、2021年10月13日に米国化学会が出版するACS Catalysisに掲載されました。

  • 今回開発したキラル超原子価臭素化合物