荷電処理不要のエレクトレット型MEMS環境振動発電素子を開発-無線IoT端末の自立電源として期待-

2021年12月20日

研究・産学連携

 立命館大学理工学部の山根大輔准教授と千葉大学先進科学センターの田中有弥助教らは、荷電処理が一切不要の自己組織化エレクトレット(SAE)をマイクロ機械構造に集積したエレクトレット型MEMS環境振動発電素子の開発に成功しました。
提案技術を用いることで、これまで未踏であったエレクトレット型MEMS環境振動発電素子と電子回路のモノリシック集積化(ワンチップ化)が可能になります。本成果により、エネルギーハーベスティング技術のキーテクノロジーであるMEMS環境振動発電素子の小型化・高性能化・生産性向上がより加速し、電池・配線・利用環境フリーの次世代自立電源として無線IoT端末などへの導入が期待されます。
本研究成果は、2021年12月20日14時(日本時間)に米国物理学協会が発行する学術雑誌「Applied Physics Letters」に掲載されました。

  • SAEを成膜したMEMS振動発電素子