3つの脂質が糖尿病の死後診断のカギ メタボロミクス解析が拓く新たな法医学診断

2022年03月01日

研究・産学連携

東京大学医学部の学生(当時)の成相舞花氏 (現:東京大学医学部附属病院 初期研修医)と東京大学大学院医学系研究科の槇野陽介准教授、および千葉大学大学院医学研究院の岩瀬博太郎教授、安部寛子助教 (研究当時)(現:株式会社バイオデザイン)、星岡佑美助教らの研究チームは、故人の血液のメタボロミクス分析により、死後においても糖尿病の既往を反映するいくつかの代謝物が見いだされることを発見しました。
本研究により、より正確な法医学的診断が可能となることが期待されます。
本研究成果は、2022年1月20日に、学術誌International Journal of Legal Medicineに掲載されました。

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    親水性物質を対象としたメタボロミクスのヒートマップ解析。行は有意差を示した代謝物のイオンを、列はサンプルを表す。有意に低いイオンは青で、有意に高いイオンは赤で表示される。各色の明るさは、平均値と比較したときの差の大きさに対応する。サンプルは大まかにDM群(赤)とNg群(緑)でクラスターを形成している。