次世代太陽電池の最有力候補、ペロブスカイト太陽電池の表面構造評価法を確立 発電効率や耐久性の向上へ道筋

2020年12月09日

研究・産学連携

千葉大学大学院工学研究院の吉田弘幸教授、ピーター・クリューガー教授らの共同研究チームは、これまで困難であったペロブスカイトの表面終端を評価できる技術を開発しました。
ペロブスカイト太陽電池は、インク状にした原料溶液を基板に塗るだけで、低コストで高性能な太陽電池が作製できるため、次世代太陽電池の最有力候補とされています。最近の研究で表面構造(表面終端)によって太陽電池の性能や耐久性が左右されることが明らかになり、表面終端を制御する表面処理法のニーズが高まっています。本研究の成果がペロブスカイト太陽電池の表面処理の評価法として開発研究に広く利用されることで、さらなる高効率化と耐久性の向上が期待されます。
本研究成果は、科学誌Advanced Materialsに2020年12月8日(中央ヨーロッパ時間)付で掲載されました。

  • 最も標準的な太陽電池用ペロブスカイトであるヨウ化鉛メチルアンモニウム(CH3NH3PbI3)の表面終端の構造