抗がん性成分を生産する植物チャボイナモリの全ゲノムを高精度に解読 植物アルカロイド生産のゲノム進化から抗がん成分の持続的生産に期待

2021年01月18日

研究・産学連携

千葉大学、理化学研究所、かずさDNA研究所、国立遺伝学研究所の研究チームは、抗がん剤の原料となるカンプトテシンを生産する薬用資源植物、チャボイナモリの全ゲノム配列を染色体レベルで高精度に解読しました。さらに他の植物のゲノムと比較することにより、カンプトテシンならびに類縁化合物の生産能力がどのように進化してきたかを明らかにしました。
本研究成果は、なぜ植物が薬になる成分を作るようになったのか、という根本的な疑問を解明するとともに、今後、抗がん剤原料(カンプトテシン)の持続的生産に寄与することが期待されます。
本研究は、2021年1月15日(日本時間)にNature Communicationsに掲載されました。

  • カンプトテシンを生産し、奄美群島、沖縄群島、八重山群島などに自生しているチャボイナモリ