植物の胚乳から三倍体と六倍体を同時に作る技術を開発~倍数性育種の新たな手法を考案~

2021年01月15日

研究・産学連携

北海道大学大学院環境科学院博士後期課程2年の中野有紗氏、同北方生物圏フィールド科学センターの星野洋一郎教授、千葉大学環境健康フィールド科学センターの三位正洋名誉教授の研究グループは、植物の胚乳を培養することで、二倍体の植物から三倍体と六倍体を同時に作出する技術を考案しました。
本研究では、マユハケオモトの胚乳が高い植物体再生能を保持することを明らかにするとともに、コルヒチン処理と組み合わせることで三倍体と六倍体を同時に作出する培養系を確立し、胚乳培養の応用可能性を示しています。
なお、本研究成果は、2020年11月27日(金)公開のPlant Cell、 Tissue and Organ Culture誌にオンライン掲載されました。

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    胚乳培養による三倍体と六倍体の作出方法