千葉が誇る資源「ヨウ素」の力で、医薬品開発を金属フリーで簡単に!創薬から基礎的な学術研究まで幅広く利用可能な新合成法

2021年01月27日

研究・産学連携

千葉大学大学院融合理工学府博士前期課程2年の 綿 智理 氏と大学院理学研究院・千葉ヨウ素資源イノベーションセンターの 橋本 卓也 特任准教授の研究グループは、千葉で多く産出される天然資源のヨウ素を利用した、新しい有機合成法の開発に成功しました。
これにより、従来の技術では触媒の毒性が高く実用化ができなかった合成法を、ヨウ素を利用した安価で低毒性な触媒により行うことが可能となりました。医薬品に汎用される主要な構造を効率的に得ることができるため、今後の創薬研究において医薬候補品の簡単で迅速な合成を可能にする技術として期待されます。
本研究成果は、2021年1月23日に米国化学会誌 Journal of the American Chemical Society オンライン版に速報誌として公開されました。

  • 本研究で開発された、ヨウ素が活性中心になる触媒を使った不斉アミノオキシ化反応