精祖細胞由来の全胞状奇胎を発見

2021年03月11日

研究・産学連携

千葉大学医学部附属病院婦人科・碓井宏和准教授と医学研究院生殖医学・生水(しょうず)真紀夫教授は、非閉塞性無精子症の治療により妊娠した患者さんが、全胞状奇胎を発症したことを初めて確認しました。
詳細な解析により、本症例はこれまで報告されていた全胞状奇胎と異なり、精祖細胞に由来をもつことを明らかにしました。この研究成果は、3月11日に米国医学誌「New England Journal of Medicine」オンライン版に掲載されました。

  • アレイ図.png

    通常の全胞状奇胎と本症例はSNPアレイ図を比較して区別可能である(①と②)。正常妊娠と本症例は区別できない(①と③)が、夫および患者のSNPアレイデータと比較しプロットすると、本症例(精祖細胞由来全胞状奇胎)と正常妊娠は区別可能である(④と⑤)。