酵母の遺伝子スイッチを人工的に作りだす新たな手法を開発

2021年03月24日

研究・産学連携

神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科/先端バイオ工学研究センターの冨永将大研究員、石井純准教授、近藤昭彦教授、千葉大学大学院工学研究院の梅野太輔教授らの研究グループは、モデル真核生物の出芽酵母において遺伝子スイッチ(遺伝子発現を制御するシステム)を人工的かつ迅速・簡便に作りだす新たな手法を開発することに成功しました。今後、開発した遺伝子スイッチを用いて、有用物質を大量生産する高度にデザインされた人工制御型酵母細胞の開発などが期待されます。
この研究成果は、3月23日(現地時間)に、英国科学誌「Nature Communications」に掲載されました。

  • 遺伝子スイッチの「進化工学」淘汰(セレクション)を利用した遺伝子スイッチの「進化工学」。神戸大学と千葉大学の共同チームは、セレクションに用いる薬剤の種類や濃度を変えることで、さまざまな強さのセレクションを並列に実施できるワークフローを確立した。