心臓が正しく動くために必要な新しい仕組みを発見― 心臓突然死の治療に期待 ―

2021年03月29日

研究・産学連携

東京大学医学部附属病院の藤生克仁特任准教授、小室一成教授、および千葉大学大学院医学研究院の真鍋一郎教授らの研究グループは、心臓に存在している免疫細胞に注目して、この細胞が分泌するタンパク質が、心筋細胞どうしの小さな穴を通したつながりに必要であることを世界で初めて発見しました。
心臓が正常に働くために必要な新しい仕組みが分かったことで、今後、不整脈や心臓突然死の新しい診断・治療・予防へつながることが期待されます。
本研究成果は、日本時間3月26日に英国科学誌Nature Communications(オンライン版)に掲載されました。

  • 心臓マクロファージが分泌するアンフィレグリンが心臓突然死を防いでいる。
    心筋細胞と心筋細胞のすきまに存在する免疫細胞において、心臓特有の新しい働きを探索するなかで、アンフィレグリンが突然死を予防する働きがあることを発見した。