SARS-CoV-2ミュー株(B.1.621系統)はワクチン接種者が保有する中和抗体に対してきわめて高い抵抗性を示す

2021年11月04日

研究・産学連携

 千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 中田 孝明教授、分子腫瘍学 金田 篤志教授が参画する研究コンソーシアム「The Genotype to Phenotype Japan (G2P-Japan)」(東京大学医科学研究所 附属感染症国際研究センター システムウイルス学分野 佐藤准教授主宰)は、新型コロナウイルスの「注目すべき変異株」のひとつである「ミュー株(B.1.621系統)」が、新型コロナウイルスに感染した人、および、ワクチンを接種した人の血清に含まれる中和抗体に対して、きわめて高い抵抗性を示すことを明らかにしました。
本研究成果は2021年11月3日(米国東部夏時間)、米国科学雑誌「New England Journal of Medicine」(オンライン版)に公開されました。

  • ミュー株は、従来株に比して、感染者が持つ中和抗体に対して10.6倍、ワクチン(ファイザー・ビオンテック社製)接種者が持つ中和抗体に対して9.1倍というきわめて高い抵抗性を示しました。