富岡町立こども園・小・中学校運動会を千葉大生が支援

2022年06月15日

学生

社会連携

2022年5月21日に福島県双葉郡富岡町立富岡小中学校にて開催された、こども園に通う未就学児と小・中学校の生徒が参加する合同運動会にて、千葉大学でボランティアやピアサポート活動を行う学生団体「ふれあいの環」の学生たちが準備や運営などの支援を行いました。

  • 中学校総合の授業に参加

  • 児童・生徒とともによさこいを披露

東日本大震災の被害を受け、校舎移転や児童生徒・教員の減少に直面した富岡小中学校と本学の学生ボランティアの交流は、被災当時の小学校長が千葉大学の卒業生であったことがきっかけとなり、2012年より始まりました。以来、避難生活を送る子どもたちの心のケアやコミュニケーション能力の育成を目的とし、毎年の運動会の運営支援を始めとした継続的・多面的な交流活動が続いてきました。

現地における交流活動は新型コロナウイルス感染症の影響で2020年より休止となっていましたが、今年、3年ぶりに再開することができました。

学生たちは運動会前日の5月20日に富岡小中学校を訪問し、授業に参加したり、運動会の種目であるよさこいを中学校の生徒とともに練習するなど交流を深めました。 運動会当日は、朝早くから会場設営を行い、開始後は子どもたちと一緒に種目に参加し汗を流しました。

活動に参加した工学部2年生の佐久間心菜さんは、
「震災から11年が経ち、町は整備されている一方で、住民は少ないことがわかり『復興はまだ終わってない』ということに気付けたことが私の中で大きな変化でした。またそのことをもっと多くの人に伝えていきたい、これからもお手伝いをしていきたいと思いました。
印象的だったことのもう一つは、富岡町の温かさです。学校の先生の大半が20代のエネルギッシュな方で、運動会では誰よりも走り回っていました。校長先生は児童生徒を全員覚えており、二日しか滞在しないような私たちにもとても優しい方でした。また運動会には町のあらゆる団体からのサポートがありました。運営の手伝いだけでなく、綱引きでは児童生徒と地域の方々が一団となって盛り上がりました。
そんな運動会に一日参加させていただき、富岡小中学校は『先生と地域の方々で生徒を囲んで守っているような、強くも温かい学校』に私の目には映りました。さらに少人数ではあるけれども、先生や地域の方々に支えられていることを生徒たちはわかっていました。児童生徒も、先生も、地域も応援したいと思える町でした。」
と交流活動を振り返りました。