地域中核・特色ある研究大学強化促進事業:J-PEAKS
千葉大学は、文部科学省・日本学術振興会が実施する、令和5年度「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」に採択されました。本学は、本事業及び地域中核・特色ある研究大学施設整備事業により、免疫学・ワクチン学研究、予防医学研究などを戦略的に強化し、成果の社会実装に繋げるとともに、それらの取組を学内に横展開して、全学の中長期的な発展を目指してまいります。
地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)の目的
本事業は、地域中核・特色ある研究大学が、その強みを核に大学の活動を拡張させ、大学間での効果的な連携を図り、「特色ある研究の国際展開」「地域の経済社会や国内外の課題解決」に向けて研究大学群として発展していくことを支援する事業です。
地域中核・特色ある研究大学とは以下のいずれか又は組み合わせた機能を有する大学のことです。
- ①強みを持つ特定の学術領域の卓越性を発展させる機能
- ②地球規模 の課題解決や社会変革に繋がるイノベーションを創出する機能
- ③地域産業の生産性向上や雇用創出を牽引し、地方自治体、産業界、金融業界等との協働を通じ、研究力を活かして地域課題解決をリードする機能
文部科学省作成資料の地域中核・特色ある研究大学強化促進事業の概要を基に作成
千葉大学が取り組むJ-PEAKSの概要
千葉大学の「研究力が向上した10年後の大学ビジョン」
千葉大学は、以下の強みや特色ある研究領域において、学び、研究し、イノベーションを創出する場として、国内外の学生や研究者に選ばれる大学となることを目指します。
- 本学の強みや特色ある研究領域
(i)免疫学・ワクチン学研究
(ii)予防医学研究
(iii)地球観測ビッグデータ統合解析研究
(iv)ニュートリノが拓くマルチメッセンジャー天文学研究
研究力の向上戦略の概要
- 世界的卓越性を追求し、(i)領域を重点的に強化するとともに、「千葉大学 Biohealth Open Innovation Hub」(地域中核・特色ある研究大学施設整備事業により整備)を活用し、(i)(ii)のバイオ×健康領域のイノベーション創出を加速します。
- (i)のグッドプラクティス等を横展開し、6年目以降に(iii)、(iv)領域を強化。さらに、学内に横展開し、全学の中長期的な発展を目指します。
参画機関
- 東京大学
- 筑波大学
- 東京理科大学 生命医科学研究所
- 理化学研究所
- 量子科学技術研究開発機構(QST)
- University of California San Diego (UCSD)
- Center for Mucosal Immunology, Allergy and Vaccines (cMAV)
- Center for Microbiome Innovation (CMI)
取組内容
-
データサイエンスコア(DSC)の設置
<対応すべき課題>
・先端技術・インフラと最先端研究をつなぐ体制・データサイエンス人材の構築・確保が必要 -
千葉大学を核としたイノベーション・エコシステムの構築
<対応すべき課題>
・研究成果活用の更なる促進に向けて、柔軟なマネジメントが可能な学外組織等の構築が必要 -
ヒト免疫疾患治療研究・開発センター(cCHID)の設置
<対応すべき課題>
・基礎研究から治験まで一気通貫したサポート体制・研究基盤、最先端技術や臨床検体へのアクセス体制確立が必要 -
国内外の大学・研究機関との連携の深化・拡大
<対応すべき課題>
・大学全体としての研究力向上や機能拡張には、外部連携による活性化が必要 -
次世代in vivo研究探索センター(cNIVR)の設置
<対応すべき課題>
・動物実験の代替法の開発、動物実験の最先端基盤の整備が必要 -
研究者及び研究支援人材の育成やキャリアパスの構築等
<対応すべき課題>
・研究者と研究支援人材が共に活躍する環境整備が必要