研究・産学連携
Research

千葉大学Future Earth

千葉大学 Future Earth

Future Earth―社会と科学技術をつなぐ新しい学問のうねり―

 いま、我々は地球の温暖化や生物多様性の減少など、早急に解決しなければならない課題に囲まれています。科学技術は、これまでに多くの論文を生み出し、多くの有用な知見を提供してきました。しかしながら、数多くの社会的課題が解決されないままで残されています。次世代に先送りすることは許されません。これまでの科学技術に何が足りなかったのか、これらの課題を解決するには新たに何を加えなければならないのか?
 この問いに答えるために、国際連携プログラムFuture Earthが開始されました。社会的な課題を解決するためには、"学界を越えて社会と繋がる"ことが必要ではないか、Future Earthは社会と科学技術をつなぐ新たな国際的動きです。日本では日本学術会議を中心として複数の大学や研究機関が参加し活動を開始しました。
 千葉大学においてもFuture Earthタスクフォースを構成し、全学での活動を始めました。基本となるテーマは"食と健康、そして環境"です。地域の人々を巻き込んだ千葉発の課題解決に向けた研究活動を展開します。

「千葉大学Future Earth」について

 千葉大学は、1971年に環境科学研究機構を発足させ、1974年には園芸学部に環境緑地学科を設置するなど、環境の問題にわが国でもいち早く取り組んできた伝統があります。現在は、工学部総合工学科都市環境システムコース(H29.4入学者以降)、園芸学部緑地環境学科、環境リモートセンシング研究センター、環境健康フィールド科学センター等を有し、全学をあげて環境ISO活動に取り組むなど、環境に対する意識の高い大学として、自他ともに認められています。
 環境という言葉が世界に広く普及したきっかけは、1972年の国連ストックホルム会議で採択された「人間環境宣言」でした。「有限の地球」が初めて世界の共通認識となった会議でしたが、近年の世界は、むしろ再び各国の孤立主義に向かっているようにも見えます。そのような世界を説得できる学をFuture Earthは求めています。千葉大学が持ってきた環境への取組みの特徴の一つは、環境の分析に終始するのではなく、私たちが形作る対象として環境を扱ってきたところにあります。「食と健康」、すなわち「生活」と直結した学としての環境を考えてみたいと思います。

Future Earthタスクフォース メンバー

氏名所属
代表 小林 達明 園芸学研究科
倉阪 秀史 社会科学研究院
宮﨑 美砂子 看護学研究科
森  千里 予防医学センター
市井 和仁 環境リモートセンシング研究センター
久世 宏明
近藤 昭彦

関連リンク

Future Earth公式サイトhttp://www.futureearth.org

Future Earth Open Networkhttp://network.futureearth.org/home

Future Earth公式日本語版ツイッターhttps://twitter.com/FutureEarth_JP

Future Earthアジア地域センター公式サイトhttp://www.futureearth.org/asiacentre/ja

Future Earth国際事務局公式サイトhttp://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp

京都大学Future Earth研究推進ユニット公式サイトhttp://feru.cpier.kyoto-u.ac.jp

事務局

千葉大学環境リモートセンシング研究センター
〒263-8522 千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33
email: rimosen(アットマーク)office.chiba-u.jp