「多文化共生社会と介護」第3回研究会(千葉大学移民難民スタディーズ共催)
外国人介護労働者を『受け入れて育てること』~制度と実践の交差~
報告概要
誰が、どのように介護を担っていくのか。少子高齢化が世界的に進行する中、多くの国や地域では深刻化する介護問題に直面しています。介護分野における外国人労働者の導入と受け入れルートの拡大は処方箋として大きな意味を持っています。しかし、人材不足に応えるための受け入れであるにも関わらず、受け入れ国や地域の介護制度、介護資源、介護人材の育成や確保の課題に合わせて議論することがまだ少ない。そして、介護問題は多文化共生社会の在り方をも問いかけています。本研究会は、様々な国や地域の実情を踏まえながら、「多文化共生と介護」を学際的に議論していきます。
この研究会は合計3回企画しましたが、第1回研究会「介護分野の外国人受け入れと日本」は、2023年2月9日に長野大学地域共生福祉研究所と共催して、日本の介護分野における外国人の受け入れが多様である現状に注目し、ケアの質の維持、「ライフ・キャリア・バランス」の選択、そして「受け入れて育てる」の視点の重要性について提起しました。第2回研究会「外国人介護労働者を『受け入れて育てる』こと~人材確保と育成の先に~」は、2023年10月1日に静岡県立大学グローバルスタディーズ研究センターと共催して、新たな受け入れだけではなく、すでに日本にいる外国人の力とライフサイクルにも目線を向け、「共に担う、共に育てる」方法の開拓や日本社会の意識改革の必要性について提起しました。そして、第3回の今回は、千葉大学移民難民スタディーズと共催して、技能実習制度の廃止など受け入れ制度が変化するなかの「受け入れて育てる」可能性と課題について、制度と実践の両視点から議論していきたい。
日時:2024年1月27日(土)13:00~16:00
対面およびオンライン(ZOOM)開催
(対面会場:千葉大学西千葉キャンパス 人文社会科学系総合研究棟 2F マルチメディア会議室)
司会:佐々木 綾子(千葉大学国際学術研究院)
趣旨説明:
太田 貞司(長野大学社会福祉学部)
鄭 安君(千葉大学移民難民スタディーズ研究員・研究会企画)
報告者:小川 玲子(千葉大学社会科学研究院)
パネルディスカッション:
上野 興治(社会福祉法人福祉楽団)
福山 満子(公益社団法人 横浜市福祉事業経営者会)
小澤 エリサ(株式会社Seina Corporation)
蔵本 孝治(公益社団法人 東京都介護福祉士会)
全体総括:
田巻 松雄(宇都宮大学)
鄭 安君
参加方法
お申し込みの受付は終了いたしました。