第19回 移民難民スタディーズ公開研究会 案内
外国人医療はどこに向かっているのか~SDGsの視点から考える
日時:2022年8月25日(木)10:00~12:00
オンラインZoom
司会:佐々木 綾子(千葉大学国際教養学部)
報告者:沢田 貴志(港町診療所所長/NPO法人シェア=国際保健協力市民の会副代表理事 ほか)
報告概要
SDGsが推進され、誰にもアクセス可能な医療が追及されている世界情勢のなか、日本において生活困窮した外国人の医療へのアクセスが益々難しくなっています。その背景には、日本に在住する外国人への医療の整備よりも来日する外国人への医療の整備が先行してしまったことがあるとの指摘もあります。
本研究会では、神奈川を中心に長年にわたって外国籍住民の医療に携わってこられた港町診療所の沢田貴志先生を講師としてお迎えし、外国人医療の現状と課題について、また外国人支援者のネットワークや病院のソーシャルワーカーとの連携を通してご尽力されてきたご経験についてお話し頂きます。多文化共生政策の促進や社会的包摂よりも成長産業づくりが重視されてしまう現状のなか、実は国内に既に暮らす外国籍住民を対象とした医療を整備することが日本社会の再生には重要であるという沢田先生のご意見のもと、参加者の皆様との議論を通して千葉の今後を考えます。
プロフィール
■沢田 貴志(港町診療所所長/NPO法人シェア=国際保健協力市民の会副代表理事 ほか)
1986年千葉大学医学部卒。総合内科専門医取得後、港町診療所で外国人や労災患者など多様な背景の患者を含めた診療に参加。NPO法人シェア=国際保健医療協力市民の会では海外でのHIV対策や在日外国人の医療相談、NPO法人MICかながわでは医療通訳の育成などにも従事。これまで東京大学大学院など4大学で非常勤講師。
参加申し込み先
お申し込みの受付は終了いたしました。
連絡先
小川玲子(千葉大学社会科学研究院)
MAIL:reiogawa@chiba-u.jp