富岡第一、二小学校の校長先生が千葉大教育学部卒業生ということで、三春校開校にあたって千葉大学のOBに支援(遊具の寄付)を呼びかけたのがきっかけ。
その後、避難生活の中で、人とのかかわりの少ない子どもたちの心のケア・将来への希望やコミュニケーション能力の育成を目的とし、継続的・多面的な交流活動をしていくことが決定された。
富岡町は、福島県の太平洋側に位置し、東京電力福島第一原子力発電所、第二原子力発電所の間にある人口約15,000人の小さな町。
福島第一原発事故の影響で、現在も町内全域が半径20キロ圏内の警戒区域に指定されており、町民は現在も町に戻ることができない状態になっている。
2012.8.26撮影 町内
2012.12.20撮影 大熊町境バリケード
http://www.tomioka.jpn.org/ より
富岡町内の小中学校・幼稚園の児童、生徒は20km圏外の福島県各地を始め、全国各地に散らばっている。
富岡町では、避難先が福島県三春町に近い生徒を集めて、2011年9月1日富岡町小中学校・三春校として再開した。
平成24年度児童生徒数 | |||||||||
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1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | 6年 | 合計 | 震災前 | 仮設住宅 | |
富岡幼稚園 | 11 | 44 | 6 | ||||||
夜の森幼稚園 | 47 | ||||||||
富岡第一小学校 | 0 | 2 | 1 | 2 | 5 | 7 | 17 | 409 | 16 |
富岡第二小学校 | 0 | 4 | 3 | 4 | 2 | 2 | 15 | 513 | |
富岡第一中学校 | 6 | 11 | 5 | 22 | 258 | 21 | |||
富岡第二中学校 | 7 | 1 | 9 | 17 | 290 |
2011年9月1日、福島県三春町の曙ブレーキ工業の工場跡地に、富岡小中学校・三春校として仮校舎を設けた。
http://www.meti.go.jp/press/2011/09/20110930015/20110930015.html より
工場の跡地に設けられた富岡小中学校・三春校
建物の中の様子(廊下)
仮校舎に通う生徒は広範囲に渡るため、
現在バスで通っている
まずは担任、子どもたちにとって保護者の次に信頼を寄せる担任が、子どもたちとじっくり「話す」ことが一番の心のケアです。子どもたちは、生活の変化もあり一人ひとりいろいろなものを抱えています。普段の生活では大きな心配はありませんが、何かのきっかけで表れることが懸念されます。日々の変化を見逃さない担任を含め、いろいろな先生方の目が大切になってきます。
また、スクールカウンセラーも週一回来校し、子どもたちの変化を見取ってくれています。今後、授業参観後の懇談会や個別懇談等で、保護者の思いなどもしっかりと把握していきたいと考えています。
事前の打ち合わせを密にし、「子どもたちのために」より効果的な活動になるようにしたいと考えています。また、協力してくれる方も何か得るものがあればと考え、心に残る楽しい活動を心掛けています。
しかしながら、活動ごとの担当もあり、その時間設定等については厳しいものもあるのが現状です。
特に運動会は、子どもたちが競技中心であったので、準備への協力は大変ありがたいものでした。しかし、上の質問でもお答えしましたが、準備以上に子どもたちと関わっていただいたことがそれ以上の成果と考えています。迷惑になったことは特にありませんが、事前の話し合いが不足していた場合、活動の目標とかけ離れてしまう危険もあるかもしれません。