研究者・スタッフ
Staff

小林 正弥

小林 正弥Masaya Kobayashi

職位 教授
学歴 東京大学法学部卒業
職歴 東京大学法学部助手
千葉大学法経学部助手・助教授を経て千葉大学教授
専攻分野 政治学(政治哲学、公共哲学、比較政治)

研究業績

著書

2017年 共著 広井良典編『福祉の哲学とは何か―ポスト成長時代の幸福・価値・社会構想』ミネルヴァ書房(第2章「福祉哲学の新しい公共的ビジョン―コミュニタリアニズム的正義論とポジティヴ国家」77-178頁)
2016年 共著 小林正弥ほか『メディカルタウンの人生の連続性での「いのちの教育」』30年後の医療を考える会
2016年 単著 『神社と政治』KADOKAWA(角川新書)
2015年 単著 『アリストテレスの人生相談』講談社
2015年 共著 鎌田東二編『スピリチュアリティと平和〔講座 スピリチュアリティ学 第3巻〕』(序章「地球公共平和とスピリチュアリティ―友愛公共世界に向けて」16-48頁)
2015年 共著 小林正弥監修・藤丸智雄編『本願寺白熱教室―お坊さんは社会で何をするのか』法蔵館(「本願寺白熱教室―11のジレンマ」〔八橋大輔との共同監修〕11-75頁,「基礎から学ぶ公共性と宗教」213-237頁,「あとがき」328-346頁)
2014年 単著 『人生も仕事も変える「対話力」―日本人にディベートはいらない』講談社(+α新書)
2013年 『共著 菊池理夫=小林正弥編著『コミュニタリアニズムの世界』勁草書房(序章「サンデルの開示した世界への旅」3-9頁,第1章「マイケル・サンデルとリベラル―コミュニタリアン論争」13-110頁,第4章「日米の公共哲学と民主政―コミュニタリアニズム的共和主義をめぐって」204-246頁,第7章「対話型講義による新しい哲学と教育―万人の愛智と日本における展開」〔宮崎文彦との共同執筆〕298-328頁)
2012年 共著 小林正弥=菊池理夫編著『コミュニタリアリズムのフロンティア』勁草書房(第4章「性差と家族・子供―『正義とケア』論争から生成的コミュニタリアニズムへ」65-89頁,第11章「南原繁―補説「京都学派」」〔栩木憲一郎との共同執筆〕238-244頁,終章「コミュニタリアニズムのフロンティア―その到達点とビジョン」303-345頁,「おわりに」355-356頁)
2012年 単著 『対話型講義 原発と正義』光文社新書
2011年 共著 マイケル・サンデル=小林正弥『サンデル教授の対話術』NHK出版
2011年 共著 小学館SAPIO編集部編(小林正弥協力)『マイケル・サンデルが誘う「日本の白熱教室」へようこそ』小学館(「ハーバード白熱教室」,「日本の白熱教室」―日本における対話型講義の存在と発展に向けて」7-16頁,「サンデル流『白熱教室』は何がすごいのか?」25-41頁,「何が『善い生き方』なのか?」95-111頁)
2011年 単著 『日本版白熱教室―サンデルにならって正義を考えよう』文藝春秋(文春新書)
2011年 単著 マイケル・サンデル(小林正弥監修・解説)『日本で「正義」の話をしよう』早川書房(「解説」109-117頁)
2010年 単著 「DVD『ハーバード白熱教室』解説(ブックレット)」NHKエンタープライズ
2010年 共著 広井良典=小林正弥編『コミュニティ(持続可能な福祉社会 第1巻〕』勁草書房(「地球的コミュニタリアニズムに向けて―ウォルツァー正議論を超えて」33-61頁)
2010年 単著 『友愛革命は可能か―公共哲学から考える』平凡社(平凡社新書)
2010年 単著 『サンデルの政治哲学―〈正義〉とは何か』平凡社(平凡社新書)
2010年 共著 山脇直司=押村高編『アクセス 公共学』日本経済評論社(第1章「日本政治の公共学」1-20頁)
2008年 共著 河田純一編『汚職・腐敗・クライエンテリズムの政治学』ミネルヴァ書房「公共主義的政治的腐敗論―新構造主義的政治的恩顧主義の観点から」3-37頁)
2007年 共著 姜尚中ほか『変わりゆく社会』リブリオ出版「新しい時代の自己観と公共認識」125-194頁)
2007年 共著 日本平和学会編『スピリチュアリティと平和(平和研究32)』早稲田大学出版会(「地球公共的霊性の哲学的展望」71-97頁)
2007年 共著 広井良典=沈潔編著 『中国の社会保障改革と日本』ミネルヴァ書房第3章「日中における公共性と福祉」79-96頁)
2007年 共著 小林正弥=上村雄彦『世界の貧困問題をいかに解決できるか―「ホワイトバンド」の取り組みを事例として』現代図書「オリエンテーション 地球的福祉の実現に向けて―公共哲学と国際的貧困問題」1-14頁)
2007年 共著 千葉眞=小林正弥編著『平和憲法と公共哲学』晃洋書房第8章「ディープ・ピースと友愛世界主義―南原平和公共哲学の再構成」165-198頁)
2006年 共著 Junichi Kawata ed., Comparing Political Corruption and Clientelism , Ashgate(Ch. 1 Political Clientelism and Corruption: Neo-structuralism and Republicanism, pp. 1-22)
2006年 共著 鈴村興太郎ほか編『世代間関係から考える公共性』東京大学出版会(発題IX「平和運動の世代間対話をめぐって―公共哲学からの思想的論点」305-335頁)
2006年 共著 田中秀夫=山脇直司編『共和主義と思想空間―シヴィック・ヒューマニズムの可能性』名古屋大学出版会(第16章「共和主義研究と新公共主義―思想史と公共哲学」490-527頁)
2006年 共著 坂野潤治ほか編『憲政の政治学』東京大学出版会(序「憲政と憲法政治」1-22頁,「基本的人権をめぐるコミュニタリズム的活憲―義務導入論批判と『公共の福祉』の再解釈」80-122頁)
2006年 共著 南原繁研究会編『南原繁と現代―今問われているもの』to be 出版(「先駆的コミュニタリアンとしての南原繁」83-95頁)
2005年 共著 宮本久雄=山脇直司編『公共哲学の古典と将来(公共哲学叢書8)』東京大学出版会(「古典的共和主義から新公共主義へ―公共哲学における思想的再定式化」239283頁)
2004年 共著 小林良彰=金泰昌編『リーダーシップから考える公共性(公共哲学14)』東京大学出版会(発題III「恩顧主義的リーダーシップと公共主義的リーダーシップ」61-95頁)
2004年 共著 塩野谷祐一ほか編『福祉の公共哲学』東京大学出版会補論1「福祉公共哲学をめぐる方法論的対立―コミュニタリアニズム的観点から」281-303頁)
2004年 共著 山脇直司ほか編『グローバル化の行方』新世社「帝国/もう一つの世界」の代替的ヴィジョン―ポスト・モダン的共産主義から新共和主義へ」120-147頁)
2004年 共著 西尾勝ほか編『自治から考える公共性(公共哲学11)』東京大学出版会(はじめに「自治的公共性と政治学・行政学」(西尾勝との共同執筆)i-xiv頁)
2003年 共著 小林正弥編『戦争批判の公共哲学―「反テロ」世界戦争における法と政治』勁草書房(序章「『反テロ』世界戦争批判の公共哲学―『理想主義的現実主義』の観点から」1-30頁,第10章「今なおファシズムの世紀なのか?―21世紀の超国家主義批判」219-254頁,終章「戦争批判の地球的公共哲学―地球的人民主権による平和へ」257-328頁)
2003年 共著 公共哲学ネットワーク編『地球的平和の公共哲学』東京大学出版会(序「地球的平和問題 開催趣旨・会議最終案内」5-20頁,「地球的平和問題と平和公共哲学―平和主義再構成の出発点」269-298頁,「公共哲学宣言」(山脇直司との共同執筆)299-305頁)
2003年 単著 『非戦の哲学』筑摩書房(ちくま新書)
2003年 共著 小林正弥編『丸山眞男論―主体的作為,市民社会,ファシズム』東京大学出版会(序章「丸山眞男と公共哲学―論争的構図」1-37頁,終章「丸山眞男の思想的発展―その全体像の批判的再構成」191-259頁)
2003年 共著 今田高俊編『産業化と環境共生』ミネルヴァ書房(「環境倫理と公共性―原子論と全体論の二項対立を超えて」218-224頁)
2002年 共著 佐々木毅=金泰昌編『21世紀公共哲学の地平(公共哲学10)』東京大学出版会(第4章「新公共主義(ネオリパブリカニズム)の基本的展望(ビジョン)―戦後日本政治理論の観点から」111-144頁)

論文

2017年 「ポジティブ心理学と公共哲学」,「神社と政治―今ふたたび平和と公共を問う」公共研究13巻1号86-96頁,151-172頁
2017年 「神道における公共性―改憲論 対 生前退位メッセージ」現代思想2017年2月臨時増刊号93-102頁
2016年 「幸福公共哲学とその科学的展開―ポジティブ心理学と政治経済学」公共研究12巻1号3-18頁
2016年 「今なおファシズムの世紀なのか?―日本における政治循環と新権威主義」公共研究12巻1号264-305頁
2015年 「民俗宗教は公共哲学か?―祖霊信仰をめぐる問いと公共宗教」公共研究11巻1号264-305頁
2014年 「憲法政治における集団的自衛権と憲法解釈―コミュニタリアニズム的観点(1)」千葉大学法学論集29巻1=2号207-305頁
2014年 「コミュニタリアニズムと公共哲学―その思想と運動」モラロジー研究72号1-36頁
2014年 「公共哲学プロジェクトの軌跡とそのフロンティア―公共研究の思想的展開」公共研究10巻1号3-28頁
2013年 「『日本の白熱教室』の可能性」公共研究9巻1号124-131頁
2010年 「憲法政治における主権在民・平和主義・基本的人権―コミュニタリアニズム的共和主義からの憲法解釈と提言」千葉大学法学論集25巻1号97-134頁
2010年 「友愛政治の理念と可能性―地球的平和・環境・福祉」公共研究6巻1号6-34頁
2010年 小林正弥「『市民性の教育』の理念と課題―コミュニタリアニズム的共和主義と教育基本法改定問題」武蔵野大学政治経済研究所年報2号157-180頁
2009年 「近代的学問方法論を超えて―多次元・多位相・多水準の友愛公共学へ」 公共研究5巻2号30-44頁
2008年 「比較文明論と歴史公共哲学―地球文明へのビジョン」公共研究4巻4号17-42頁
2008年 Masaya KOBAYASHI, "Neo-Dialectical Democracy as the Perpetual Revolution: From Quolified Democracies to 'High-Quality Democracy'"Aspects of Democracy: Towards Solutions for 21st Century Developments, November 28, 2007
2007年 "Developing the Civic Humanist Paradigm: History of Ideas and Public Philosophy", Internaional Journal of Public Affairs, pp. 2-19
2004年 「『福祉の公共哲学』をめぐって―論評補遺」千葉大学法学論集18巻1号195-286頁
2003年 「理想主義的現実主義としての非戦憲法解釈―平和主義の再生のために」,「恩顧主義的政党と選挙制度改革―日本政治『成功』の要件」千葉大学法学論集18巻第3=4号1-22頁,147-162頁
2001年 「新々儒学革命―東洋的美徳-公共哲学の再建」千葉大学法学論集15巻4号43-100頁
2001年 「東洋的倫理―政治理論の原型とその論敵達-中国思想の新構造主義的概観と今日の政治哲学」千葉大学法学論集15巻3号97-154頁

担当科目

学部

開講所属名科目名開講期間曜日授業概要
法政経学部 基礎ゼミナール 1-2ターム 月曜5限 「政治哲学」講義に関連する参考文献を読み、議論する。併せてキャリア教育も行う。
比較政治I 1-2ターム 火曜5限 政治哲学・(歴史)公共哲学の観点からの比較政治学。比較政治学の第2次大戦後の展開及びその源流の検討を踏まえ、巨視的及び中規模の理論を中心に、様々な政治形態を概説し、その中で日本政治の特色を説明する。特に、憲法と政治の関係(憲政)や政治体制に重点を置く。通常の講義形式に加えて、時に対話型を用いて、発言をしてもらいながら講義を展開する。
比較政治II 4-5ターム 火曜4限 政治哲学・(歴史)公共哲学の観点からの比較政治学。比較政治学の第2次大戦後の展開及びその源流の検討を踏まえ、巨視的及び中規模の理論を中心に、様々な政治形態を概説し、その中で日本政治の特色を説明する。特に、憲法と政治の関係(憲政)や政治体制に重点を置く。通常の講義形式に加えて、時に対話型を用いて、発言をしてもらいながら講義を展開する。
特別講義(公共哲学特講I) 1-2ターム 火曜2限 大きな話題となったマイケル・サンデルのハーバード白熱教室を念頭に、日本の様々な事例をとりあげながら、「公共性」に関連する多様な考え方を対話型で議論する。公共哲学とは、公共性の実現を目的とし、人々に広く共有されて行為や政策の指針となるような思想を意味する。特に近年に勃興しているポジティブ心理学や幸福研究を説明しつつ、政治哲学との関連を明らかにする。ポジティブ心理学は健康や成功などの幸福をもたらす可能性の高い心理や人格、「善き生き方」を科学的に明らかにしているからである。このような考え方を踏まえて政治哲学を考えることができるので、幸福度調査やワークを行いつつ、様々な主題について対話的な議論を行う。
特別講義(公共哲学特講II) 4-5ターム 火曜2限 大きな話題となったマイケル・サンデルのハーバード白熱教室を念頭に、日本の様々な事例をとりあげながら、「公共性」に関連する多様な考え方を対話型で議論する。公共哲学とは、公共性の実現を目的とし、人々に広く共有されて行為や政策の指針となるような思想を意味する。特に近年に勃興しているポジティブ心理学や幸福研究を説明しつつ、政治哲学との関連を明らかにする。ポジティブ心理学は健康や成功などの幸福をもたらす可能性の高い心理や人格、「善き生き方」を科学的に明らかにしているからである。このような考え方を踏まえて政治哲学を考えることができるので、幸福度調査やワークを行いつつ、様々な主題について対話的な議論を行う。

大学院

開講所属名科目名開講期間曜日授業概要
人文公共学府
公共社会科学専攻
公共哲学 1-2ターム 火曜6限
公共哲学 1-2ターム 水曜2限
公共哲学演習 4-5ターム 火曜6限 公共研究の理論的基礎として、公共哲学や政治哲学についての最新の研究動向について検討する。